中川龍吾建築設計事務所『田端の家』

中川龍吾建築設計事務所『田端の家』

今回の建築作品インタビューでは、中川龍吾建築設計事務所の中川龍吾さんが手がけた作品『田端の家』をご紹介します。

『田端の家』は、山手線田端駅から徒歩5分程の敷地に建つ木造、在来軸組工法による2世帯住宅です。 敷地は、道路面より一段高くなった角地という条件にあって、「家族それぞれがゆったりと自分の時間を過ごせる家」「機能性や耐久性の高いしっかりとした家」が求められたものです。
防音室(音楽室兼書斎)やお茶室(客間兼用)、ビルトインガレージといった日頃あまりご覧いただく機会の少ない諸室もある家です。設計手法・コンセプトとしては、これまでの他の住宅と同様、シンプルで機能的なプランでありながら、ぬくもりを感じる家、明るく風通しの良い家、ワンランク上の性能を有する家といった、この住宅でも建て主さんに求められたことを具現化したものです。
各所の主要な仕上げは自然素材を用いている住宅です。

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1.施主さんとの出会い

Q.施主さんはどのような経路で問い合わせて来られましたか?

OZONE家づくりサポート(現、OZONE家design)です。

Q.施主さんの問い合わせの動機はどのようなものでしたか?

OZONE家づくりサポートにて当事務所の経歴・作品集をご覧いただきました。

Q.施主さんは初期問い合わせ時にどのくらいの情報量(知識)をお持ちでしたか?

土地や資金面など条件面をある程度決めている状態でした。

Q.施主さんの最終的な決め手は何でしたか?

3社によるプラン提案の中から最善の提案とご判断いただきました。

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2.契約に至るまで

Q.契約までに要した打合せ回数は大凡合計何回になりますか?

2〜3回です。

Q.初回の打合せでどのような要望がありましたか?

OZONEの担当者と詳細な家づくり計画書をまとめられていました。

Q.図面などの具体的な提案は何回ほど行いましたか?

コンペ以降、4~5回ほどの修正提案を行いました。

Q.この物件の設計監理契約に至るまで特に苦労したポイントはどこですか?

設計コンペということでプレゼン資料づくりには時間を要しましたが、もともと案で設計者選定が行われたこともあり、設計者決定以降は比較的スムーズに設計は進みました。設計作業で苦労ということはあまり感じたことはありませんが、しいて言えば、2世帯住宅というのは双方の世帯のご意見をお聞きしてそれをまとめる必要もあるため、これが大事なポイントのひとつと思っています。

Q.施主さんがこの物件の設計で一番重要視したこだわりはどこですか?

「ご家族それぞれの趣味を大切にできる家」ということがこの家のテーマのひとつでしたが、この家には音楽練習室(AVルーム)やお茶室があります。それぞれ専門知識が必要ですが、それらに関して満足いただくことができる設計を行うことは設計者としても特に気を遣った部分です。

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3.実施設計から工事まで

Q.見積もりは何回ほど提出しましたか? また、複数の工務店から相見積もりを取りましたか?

3回です。相見積もりも取りました。

Q.キッチン、バス・トイレ、照明など、各種メーカー選定はどのように行いましたか?

キッチン、バス、トイレに関しては建て主さんがショールームで決められました。照明は設計者側で計画、プレゼンシートにて説明・打合せを行って決めました。予算的に断念したことは特にありません。

Q.この資材を使って欲しいなど特殊な要望はありましたか?

特にありませんでした。

Q.施主さんがこの物件の実施設計で一番重要視したこだわりはどこですか?

各人の趣味の部屋と2階のバルコニーのデザイン、それと収納関係だと思います。

Q.工事に際し、ご近所トラブルなどはありませんでしたか?

特にありません。

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4.工事から完成まで

Q.工事〜完成までどのくらいの期間を要しましたか?

8ヶ月程度です。

Q.工事に入った後に施主さんから追加の要望はありましたか?また、それは実施されましたか?

コンセントの追加など、軽微なものはありました。ご希望頂いたものは全て対応しています(変更可能な内容は事前にその期限などをお話しておいたので)。

Q.この物件の工事時に一番大変だった所はどこですか?

道路と敷地に高低差があり、この家ではその高低差を建物内に取り込むようにしている為、基礎の施工は通常に比べて大変だったと思います。

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5.完成から入居後について

Q.初期不良の相談はありましたか?

特にありませんでした。

Q.何年かしてから経年劣化が現れた所はありましたか?

外部に木を使用している所があり、これについては変色等が生じています。数年後に保護塗料を再塗装する提案をしようと思っています。

Q.施主さんと完成後に個人的に会ったりなど関係性は続いてますか?

たまに連絡がある程度です。

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家づくりにおける建て主さんの最大のご希望は、自分たちの夢や希望を叶えた「いい家」をつくることです。 「いい家」づくりに特に重要なこと、そして私が特に重要視していることは、住まいづくりにはさまざまな要素がありますが、 「充分なコミュニケーション」 と、これをベースとした 「住みやすく整理されたプラン」 だと考えています。