株式会社JWA建築・都市設計『HIROO FLAT』

株式会社JWA建築・都市設計『HIROO FLAT』

今回の建築作品インタビューでは、株式会社JWA建築・都市設計の渡辺純さんが手がけた作品『HIROO FLAT』をご紹介します。

『HIROO FLAT』は、裏手の広大な森を気に入った建主が2軒の賃貸長屋を造ることにし、完成した作品です。
デザイン性高い高級住宅として構造設計にも踏み込んだ根本的なデザインが求められました。外部街並みに対してもきちんとした主張を発しているかがポイントとされ、室内の各シーンに対し、裏手の稀有な森の緑を借景として取り込むもうとしていることが今一つの主眼です。
土を捏ね焼成されたことでヒューマンなぬくもりを感じる、立体タイルによる大型透かし積みスクリーンをリビングの芯に据えています。寛いだ雰囲気の住まい空間を目指しています。
外壁はインテリアと同様に、手作業を意識させるコンクリート小叩き仕上げとしています。コンパクトにまとめて立方体に近い全体形とすることによって、省エネ効果を図っています。ドライエリアを持つ地下2階を設け、外部の温熱環境にあまり左右されない内部空間を全体の半分近くにまで至らしめています。
こうした工夫によって、エネルギー効率よく、ランニングコストが節約できる重層町屋のプロトタイプへとまとまりました。

HIROO FLAT01

1.施主さんとの出会い

Q.施主さんはどのような経路で問い合わせて来られましたか?

自社のホームページをご覧になってお問い合わせくださいました。

Q.施主さんの問い合わせの動機はどのようなものでしたか?

コンクリート造のデザイン性高い建物が得意そうだからとのことです。

Q.施主さんは初期問い合わせ時にどのくらいの情報量(知識)をお持ちでしたか?

他の建築事務所も回って情報収集していた状態でした。

Q.最終的な決め手は何でしたか?

競合したほかの2社があったようでしたが、海外高級リゾート宿泊経験なども含め高級趣味に合致したようでした。

HIROO FLAT02

2.契約に至るまで

Q.契約までに要した打合せ回数は大凡合計何回になりますか?

30回程度です。

Q.初回の打合せでどのような要望がありましたか?

ボリュームを最大化したいということでした。

Q.図面などの具体的な提案は何回ほど行いましたか?

5回です。

Q.この物件の設計監理契約に至るまで特に苦労したポイントはどこですか?

特にありませんでした。

Q.施主さんがこの物件の設計で一番重要視したこだわりはどこですか?

コンクリート打ち放し、しかし高級感があり広尾の地にそぐう建築作品を欲しいということです。

HIROO FLAT03

3.実施設計から工事まで

Q.見積もりは何回ほど提出しましたか? また、複数の工務店から相見積もりを取りましたか?

概算見積と本見積の時期の異なるもの計2回とりました。相見積もりもとりました。

Q.キッチン、バス・トイレ、照明など、各種メーカー選定はどのように行いましたか?

施主さまのご指定のものです。

Q.この資材を使って欲しいなど特殊な要望はありましたか?

特にありませんでした。

Q.施主さんがこの物件の実施設計で一番重要視したこだわりはどこですか?

コンクリート打ち放しの見栄えの良い建築作品をとのことでした。

Q.工事に際し、ご近所トラブルなどはありませんでしたか?

特にありませんでした。

HIROO FLAT04

4.工事から完成まで

Q.工事〜完成までどのくらいの期間を要しましたか?

14ヶ月程度です。

Q.工事に入った後に施主さんから追加の要望はありましたか?また、それは実施されましたか?

特にありませんでした。

Q.この物件の工事時に一番大変だった所はどこですか?

地下2層ほぼ総掘りであったことで山留工事等が難しかったです。

HIROO FLAT05

5.完成から入居後について

Q.初期不良の相談はありましたか?

特にありませんでした。

Q.何年かしてから経年劣化が現れた所はありましたか?

特にありません。

Q.施主さんと完成後に個人的に会ったりなど関係性は続いてますか?

続いています。

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弊社は渋谷区代々木上原に事務所を構えております。私のモットーは、「住まう空間ににほひとも名づけるべきそれが根源的また本来的に持っていたであろうような香りが立ち昇る、そんな住宅を設計し続けること」です。さらに言えば「出来上がった住まいは、クライアントと共に育ち次第に実り豊かになっていくものであること、つまり将来に住み手のための‘こと’を起こそうとするのであって、住宅というハードなモノが完成されて全ておしまい、との純粋芸術にありがちなやり方とは対極にある」と考え今に至っております。これまでの作品の実際を見て御確認を願いたいのですが、たとえばアメリカの西海岸の住宅が一般に肩のこらないまどろみを示すこと。またバリ島の有名なアマンダリホテルが質朴な素材を使って、親密で豊かで柔らかな空間を作りあげていることなどに感銘し続けて参りました。住まいとは何なのかを問いかけ、上に述べたようにことあるごとに蓄えてきた「琴線に響くような感動」を次なる住まい設計に活かそうと研鑽を積んでまいりました。「理想の住まい」をクライアントと協働することで現出させたいと思っております。まずは一度直接にお話を伺いたく是非お気軽にご連絡いただけますと幸いです。 過去7年で6度のグッドデザイン賞受賞、2014年にはアジア建築家協会ARCASIA賞を当該年度の日本人受賞者として唯一受賞など、受賞歴が多数あります。代表者渡辺純は、教員であった6年を含め、アメリカ生活10年の経験があります。香港中文大学客員教授(2014-2016年)を務めました。